About なんば広場とは
なんば広場概要
コンセプト
なんば広場は、駅前のタクシープールや車道等の道路空間を再編し生み出した、人のための広場です。
2008年より、エリアの町会・商店街・企業等の地元発意で検討をスタートし、2023年11月に広場部分が先行オープンしました。
なんば駅前の道路空間を上質な居心地の良い空間に。そして、歩いて楽しいなんばのまちの回遊拠点となる「大阪のおもてなし玄関口」に。
なんば広場により、なんばエリアは世界一「OMOROI」まちになることを目指します。
「憩い・出会い・生み出す」
大阪発のリアルメディア
なんばのまんなか
「なんば広場」
なんば広場が
「リアルメディア」に
なることによって
下記を実現していきます
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Branding
- ブランディング
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なんばエリアの
既存の魅力を発信し、
エリアのブランド価値向上
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Entertainment
- 新しい文化の創出
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新しい文化・プレイヤ―を
創出し、
一緒になって応援する
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Activation
- エリアの回遊性UP
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広場のみでなく
エリア全体の回遊性を向上し
経済効果につなげる
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運営の考え方
なんば広場は、民間による管理運営を行い、広場貸出の使用料や広告事業で得られた収益を広場の維持管理(清掃・警備など)やエリアへの再投資に還元していくことを目指しています。
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広場の管理運営者
なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会から付託を受け、大阪市と協定を結んだ「なんば広場マネジメント法人設立準備委員会(以下、準備委員会)」がなんば広場の管理運営を行っています。
準備委員会は、広場に面する、南海電気鉄道(株)、(株)高島屋、戎橋筋商店街振興組合、なんさん通り商店会、(株)丸井で構成されています。 -
社会実験について(現在の位置づけ)
広場オープン(2023年11月23日)から2024年度末までの1年半の間、長期の管理運営社会実験という位置付けで、大阪市と準備委員会が連携し、広場の運営方針、運営組織の事業性、必要な維持管理の内容、適切な官民の役割分担等を検証しています。
- 検証結果レポート一覧へ
視察のお申し込み
なんば広場は有料にて、視察の受け入れを行っております。
視察ご希望の方は、視察申し込みフォームより、希望コース・人数を記載の上、申込をお願いします。
コース | 内容 | 費用 |
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コース1 |
①レクチャー・質疑(45分) ②現地案内(45分) |
基本料金 30,000円 ※5名まで、6名以上は1人3,000円 |
コース2 | ①オンラインにてレクチャー・質疑(最大90分) |
基本料金 15,000円 ※5名まで、5名以降は1人2,000円 |
オプション | ヒアリング(2時間) | 100,000円 |
- コース1、オプションを希望される場合は、別途会議室費用のご負担をお願いします。貸し会議室をご紹介することも可能です。
なんば広場の経緯
経緯
なんば駅前は、関西国際空港に直結し、大阪ミナミの中心に位置する多くの人が行き交う場所です。そのなんば駅前の道路空間を歩行者空間に変える取組は、2008年に地元発意でスタートし、2011年には広場化を本格的に検討するために「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」が発足しました。
従前のなんば駅前の空間は、ほとんどがタクシーと車のための空間であり、滞留行動は喫煙に限られ、放置自転車や旅行者の増加による過密など、快適で安心できる環境とはいえない空間でした。
また、検討を開始した当初は「大阪の他エリアの開発に伴う地域商圏の縮小・エリア間競争の激化」「治安・環境改善」などのエリア全体で取り組むべき課題が複数ありました。その後、インバウンドの増加により、歩行者通行量も増加し、歩行者空間の不足が新たなエリア課題として加わりました。
これらの課題を解決するために、地元発意で始まった取組は、地元主導で行政や経済界も巻き込み、官民連携プロジェクトして推進され、2023年11月23日に広場部分が先行オープン。なんさん通り・南北を含む全体完成は、2025年3月末を予定しています。
なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会の構成員
※2024年9月時点
【町会】精華連合振興町会・難波三丁目東町会・難波三丁目西町会・難波振興町会・河原連合振興町会・難波千日前西町会・難波千日前東町会・日本橋連合振興町会・難波中振興町会・難波東振興町会
【商店会】戎橋筋商店街振興組合・千日前道具屋筋商店街振興組合・でんでんタウン協栄会・なんさん通り商店会・なんばCITY会・難波センター街商店街振興組合・なんば南海通り商店会・なんなんタウン商店街振興組合・日本橋筋商店街振興組合・日本橋筋西通り商店会
【企業】大阪地下街(株)・関電不動産開発(株)・(株)髙島屋・東宝(株)・南海電気鉄道(株)・(株)丸井
なんば広場の位置づけ:大阪のおもてなし玄関口
関西空港と直結するなんば駅前にあるなんば広場は、関西・大阪に訪れた方々がまちに初めて出会う「大阪のおもてなし玄関口」です。まちを行き交う人々が憩い、出会い、日常や非日常の時間を過ごす風景が、おもてなし玄関口にふさわしいなんばエリアの新しい顔となります。
目指す効果:エリア全体を回遊するネットワーク
なんばエリアは、商店街などの個性のある歩行者空間がネットワークされた「歩いて楽しいまち」です。駅前を広場化することにより、このネットワークを強化するとともに、なんば広場が待ち合わせや休憩のできる場所となることで、まちへの滞留時間を伸ばし、回遊性を向上させていくことを目指しています。
なんばエリアビジョン:「OMOROI」が溢れているまち
準備委員会では「OMOROIまち」を「惹きつけられるギャップがあるまち」と定義しています。なんば広場が「リアルメディア」として、エリアの知られていないポテンシャルの発信するとともに、エリアの新しい魅力・文化を生み出していく場所となることで、「OMOROI」が溢れているまちとなることを目指します。
空間再編の考え方
従前のなんば駅前は、車両利用者より歩行者の人数が多いにも関わらず、歩行者と車の占める空間面積が同程度となっていました。
空間再編によって歩行者空間を大きく増加させ、歩行者と自動車交通との交錯が生じない、歩行者が安全に滞留できる空間を創出します。タクシー、バスなどの交通機能は周辺に分散させることによって同様の機能を確保しています。
- 詳細な交通ルールなどはこちらから
-
交通規制・通行証の
発行の詳細はこちら
空間デザインの考え方
街の歴史やにぎわい、大阪の都市格を感じる、心地よい空間づくり
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人が美しく見れる舞台づくり
- 人が主役となる広場の骨格
- 人々の動きを引き立たせる主張しないデザイン
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上質なおもてなしの空間づくり
- 大阪の玄関口としてのシンボル性
- 回遊のハブとなる広場空間
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滞留性と回遊性の向上
- 多様な過ごし方を受け入れる、上質で居心地の良い空間の創出
- 安全・安心な歩行・滞留空間の整備
道路空間再編に関する社会実験について
なんば広場は、2016年と2021年の2回の社会実験を実施し、空間再編プランや活用方針を決定しています。
空間再編プランについて
検討の初期段階では、広場北側に南向きの一方通行の車道を残す交通プランで駅前空間の広場化を検討していました。2016年の社会実験で交通システム上問題がないことを検証したうえで、具体的な検討を進めていましたが、2019年の関係機関協との協議で、歩行者の乱横断などの安全性に課題があると指摘され、交通プランの再検討が必要となりました。再検討では、「荷捌き機能の再編」が重要なポイントとなり、荷捌き調査で実態を把握した上で、シュミレーションを行い、1年半かけてプランを見直し、現在の完全歩行者空間化案の素案を作成しました。2021年の社会実験では、このプランで検証を行い、その結果を踏まえ、現在の空間再編プランが実現しています。
活用方針について
2016年の社会実験では、マーケット・ライブ&シネマ・企業PRイベント等、3日間異なるイベントを実施し、さまざまな活用パターンを検証しました。毎日、多くの人が訪れ、賑わいを生み出すことができた一方で、滞留空間として想定していた場所まで人が溢れ、ゆったりと過ごせる場所が不足していました。来場者アンケートでも求める過ごし方を「飲食・休憩」とあげている方が多く、既に多くの人々が行き交う繁華街であるなんばエリアでは、待合せや休憩に使えるスペースが求められていることがわかりました。この結果を踏まえて、「なんば駅周辺道路空間再編に係る基本計画」では広場の空間の有り方を「上質な居心地の良い空間」と位置付けました。
2021年の社会実験では、イベントを実施せず、滞留空間の提供をメインに実施した結果、子どもたちが遊ぶ様子や夜にカップルが談笑する様子など今までにない風景を生み出すことができました。
これらの社会実験結果を踏まえ、広場の運営方針は、イベントを多く受け入れるのではなく、休憩・憩いの空間としての活用を中心に考えています。
これまでの社会実験レポート
関連計画
地元による計画
- なんば駅周辺まちづくり構想(たたき台)(2013年5月/なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会)
- なんば駅周辺まちづくり構想具現化案(2015年4月/なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会)
官民による計画
- なんば駅周辺道路空間再編に係る基本計画(2017年3月/なんば駅前広場空間利用検討会)
官民による計画
- なんば駅周辺における空間再編推進事業整備プラン(2022年7月/大阪市計画調整局・建設局)