Experiment
2021
2021年実験レポート

2021年
「なんば広場改造計画」
の記録

なんば駅周辺の歩行者空間化の実現に向けて、前回、2016年に実施した社会実験に引き続き、
なんば駅周辺の交通荷捌きや運用の安全性、歩行者空間の利活用を検証するための社会実験を行いました。

記録動画

実験概要

実施時期

2021年11月23日(火・祝)午前9時~12月2日(木)午後6時

  • 社会実験の準備作業に伴う交通規制は、2021年11月23日(火・祝)午前0時~12月3日(金)午前6時
  • 滞留空間創出は、 11月23日(火・祝)~12月1日(水)

実施場所

実施主体・事務局及び協力等

1.交通社会実験

実施主体:大阪市建設局
事務局 :南海電気鉄道(株)

2.滞在快適性向上社会実験

実施主体:なんば広場マネジメント法人設立準備委員会
事務局 :南海電気鉄道(株)
占用主体:大阪市計画調整局
協力:なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会
精華連合振興町会・難波三丁目東町会・難波三丁目西町会・難波振興町会・河原連合振興町会・難波千日前西町会・難波千日前東町会・日本橋連合振興町会・難波中振興町会・難波東振興町会/戎橋筋商店街振興組合・千日前道具屋筋商店街振興組合・でんでんタウン協栄会・なんさん通り商店会・なんばCITY会・難波センター街商店街振興組合・なんば南海通り商店会・なんなんタウン商店街振興組合・日本橋筋商店街振興組合・日本橋筋西通り商店会/大阪地下街株式会社・関電不動産開発株式会社・株式会社髙島屋・東宝株式会社・南海電気鉄道株式会社・株式会社丸井・株式会社良品計画
企画運営協力:有限会社ハートビートプラン

目的

1.交通社会実験

時間帯別・目的別の車両抑制による駅前周辺の歩行者空間化の実現のため、交通荷捌きの運用や安全性の検証を行います。

2.滞在快適性向上社会実験

将来歩行者空間へと再編された駅前広場の利活用を見据え、高質な日常の憩い空間のあり方や運営方法の可能性に関する試行を行い、将来の運営に向けた設計や事業計画等の検討を行います。

実施内容

1.交通社会実験

社会実験期間中は、下記の交通規制を行いました。

2.滞在快適性向上社会実験

将来の日常的な使われ方を想定した、滞留空間の創出を行いました。

① 休憩スペース
  • 広場内に休憩や待ち合わせに利用できる机・椅子、テント、LED照明を設置しました。
② 喫煙所の移設
  • 既存喫煙所周辺を滞留空間とし、仮設喫煙所を設置しました。
③ 観光案内所
  • 観光案内(実施事業者:株式会社Huber.):広場内において移動式屋台を用いた移動型の観光案内を行いました。
  • tkts(実施事業者:ロングランプランニング株式会社):なんばエリア周辺の劇場等のチケットを割引価格(一部定価)にて販売しました。
④ 広場隣接施設滲み出し
  • なんばマルイ前道路空間に休憩スペースを設置しました。

検証項目

1.交通社会実験

① 交通機能の再配置の検証
  • タクシー乗り場の運用、バス発着、身障者用乗降場の運用、周辺駐輪場利用状況の検証を行いました。
② 荷捌き運用の検証
  • 荷捌き運用、荷捌き専用スペースの運用、許可証運用、路上駐停車状況の検証を行いました。
③ 安全で円滑な交通計画に関する検証
  • 自転車と歩行者の安全性、難波西口交差点・難波中二交差点・難波中交差点の交通処理能力、押し自転車の運用、誤進入車両のスイッチバックの安全性、歩行者の安全性の検証を行いました。

2.滞在快適性向上社会実験

① 設計プランの検証
  • 動線、滞留空間、利活⽤区域、広告の設置位置や喫煙所の規模を検証しました。この検証のため株式会社HULIX(大阪大学発のスタートアップ企業)および大阪大学の協力の下、赤外線センサーを現地に設置することによって、なんば広場における人流計測調査を産学連携で実施しました。
② 事業性の検証
  • 観光案内事業等の事業性や実施位置を検証しました。
③ 運営計画の検証
  • 可動式の机・椅⼦の運⽤やトラブル発生有無を検証しました。

社会実験チラシ

実施の様子

「なんばひろば改造計画」、無事に10日間の社会実験を終了することができました。みなさまのご協力、感謝いたします。

1.交通社会実験

A 交通機能の再配置の検証
  • ②タクシー乗場の運用検証(パークス通り)

  • ②タクシー乗場の運用検証(御堂筋)

  • ③バス発着の様子

  • ③バス乗り場の様子

  • ⑬身障者用乗降場の様子

B 荷捌き運用の検証
  • ①御堂筋の荷捌き状況

  • ⑦なんさん通り南北の荷捌き状況

  • ⑩なんさん通り東西の荷捌き状況

  • ⑩蔵前通の荷捌き状況

  • ⑫許可証確認状況

  • ⑮蔵前通南側

  • ⑮御堂筋西側

C 安全で円滑な交通計画に関する検証
  • ⑭難波中交差点北側(パークス通り)

  • ⑪難波中2交差点東側

  • ⑤難波西口交差点(御堂筋)

  • ④自転車走行空間(広場)

  • ⑥自転車の運用検証(なんさん通り)

  • ⑥押し自転車の運用検証(広場)

2.滞在快適性向上社会実験

  • 通常時

  • 社会実験中

① 高質な憩い空間の創出
  • 休日の様子

  • 平日の様子

  • 夜間の様子・固定式ベンチ

  • 夜間の様子・可動式座具

② 喫煙所の移設
③ 広場隣接施設滲み出し
④ 観光案内
⑤ 社会実験中の様子
  • 恋人と過ごす

  • 動画を撮る

  • 子どもたちが遊ぶ

  • 写真を撮る

  • 歌を歌う

  • 盆踊りをする

  • 新聞を読む

  • PC作業をする

3.エリアの回遊性創出

周辺エリアもウォーカブルを推進しています。

  • 「千日地蔵尊通り」石畳化・歩行者専用化

  • 「カフェストリート」滲み出し活用

御堂筋においても道路空間再編に向けた検討が進んでいます。
2021年、官民連携による御堂筋の沿道検証及び利活用事業「御堂筋チャレンジ」をなんばひろば改造計画と同時期に実施しました。歩道拡幅整備後に指定された「歩行者利便増進道路(ほこみち)」の「特例区域」の追加指定や、 2022 年度以降の本格利活用に向けた官民の役割分担を検証しています。
御堂筋チャレンジについては下記リンクよりご覧ください。

御堂筋チャレンジの結果

パブリシティ

日付 媒体 社名 タイトル
21/11/03 WEB SankeiBiz 南海難波駅前を歩行者専用空間に 23日から社会実験
21/11/13 新聞 大阪日日新聞 大阪の街頭演説名所に幕
21/11/23 TV ABCテレビ なんば駅前が歩行者天国に 混乱も
21/11/23 TV 関西テレビNEWS 大阪 なんば駅周辺が歩行者天国に 万博見据え大阪の「玄関口」に 周辺の商店会も期待寄せる
21/11/23 WEB 産経新聞 大阪 25年万博見据え社会実験 難波駅前、歩行者天国
21/11/23 WEB 産経新聞(産経WEST) 難波駅前が「ホコテン」に 社会実験スタート
21/11/23 TV MBSニュース 「ニューヨークに負けない広場にしたい」南海なんば駅前を『歩行者天国』にする社会実験 駅前の“広場化“で撤去されたものも
21/11/23 WEB 共同通信 難波駅前、歩行者天国に 25年万博見据え社会実験
21/11/24 TV 読売テレビニュース 南海なんば駅前が歩行者天国に 10日間限定の社会実験
21/11/24 新聞 産経新聞 南海難波駅前 ホコテンに
21/11/24 新聞 朝日新聞 ミナミ 歩行者天国実験
21/11/24 新聞 読売新聞 ミナミ広々歩いて
21/11/24 WEB MBSニュース なんば駅前を“歩行者天国”にする社会実験開始 荷物運搬への影響や歩行者空間を検
21/11/24 WEB 関テレニュース 南海なんば駅前「歩行者天国」に 今日から10日間限定の社会実験 飲食を楽しめるテーブルも設置
21/11/24 WEB 読売テレビニュース 大阪・なんば駅前 10日間限定”ホコ天”
21/11/24 WEB ABCニュース 南海なんば駅前を「歩行者天国」に 大阪・関西万博を見すえ12月2日まで社会実験
21/11/24 WEB NHK NEWS WEB 大阪 南海なんば駅周辺の道路を歩行者天国に 社会実験始まる
21/11/24 WEB 読売新聞オンライン 大阪・ミナミでホコテン社会実験…女性「安心して楽しめます」
21/11/24 WEB なんば経済新聞 南海なんば駅前で実証実験始まる 期間限定で歩行者天国に
21/11/27 新聞 産経新聞 世界に誇るNAMBAへ
21/11/27 新聞 日本経済新聞 大阪にぎわい再び ミナミに広場 誘客試す

検証結果

社会実験の検証結果

交通社会実験、滞在快適性社会実験の検証結果は下記リンクよりご覧ください。

交通社会実験の結果はこちらから 滞在快適性向上社会実験の
結果はこちらから